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活動報告

研究成果

令和元年度・令和2年度 受託研究
理数教育と英語教育の連携を踏まえた、中学校「総合的な学習の時間」研究

近時,探究型学習への取り組みが重要になっています。小学校・高等学校では比較的いくつかの取り組み例が見られますが,中学校ではまだ具体的な例があまり見られない状況となっています。
そこで,理数教育研究所として,中学校での「主体的・対話的で深い学び」の具体的な取り組み例の提示とその際使用する教材の開発のための調査・研究を,山形大学地域教育文化学部准教授(現 三重大学教育学部教授)の金子淳先生に委託し,研究報告書にまとめていただきました。
本研究は,中学校の「総合的な学習の時間」で実施することを念頭に置き,教科横断的な学びの実践を目指して,令和元年から令和2年にかけて行われました。

研究報告書

「理数探究基礎」,「理数探究」の研究

2022年から実施される高等学校の新学習指導要領では,新科目「理数探究基礎」,「理数探究」が誕生します。これらの新科目のねらいは,数学や理科で学んだことを活用し,課題解決に向けて探究的な活動を行って,探究するための基本的な知識・技能を身に付けることです。
理数教育研究所としては,新科目のこのようなねらいは,将来生徒が社会に出てさまざまな問題に立ち向かう力を培ううえで,たいへん有効なことと考えます。そこで,「理数探究基礎」,「理数探究」が学校現場で広く履修・指導していただけるよう,2017年8月より「理数探究」研究委員会を組織し,研究を重ねてきました。
2018年2月14日に,文部科学省より高等学校の学習指導要領案が発表され,パブリックコメントが実施されました。
理数教育研究所では,これまでの研究成果を踏まえて,2018年3月5日に文部科学省にパブリックコメントを提出いたしました。

シンポジウム
小・中・高の理科カリキュラムを考える

シンポジウム 小・中・高の理科カリキュラムを考える

理数教育研究所では,小・中・高を俯瞰した新しい理科カリキュラムについて,理科カリキュラム研究委員会を組織して2013年5月より1年半にわたって研究を行ってまいりました。
委員会は総勢40数名の先生方に参加していただき,延べ15回の会合を重ねて検討を行いました。
領域ごとに小・中・高の学習内容の系統性を見直し,学習上・指導上の問題点を精査して,児童・生徒にとってより興味・関心がわく魅力的な理科カリキュラムを目指しました。その研究の結果を提案いたします。
なお,本研究は,2014年11月16日(日)13:00~17:00 東京大学 弥生講堂・一条ホールにて開催しましたシンポジウムで提案いたしました。また,次期学習指導要領改訂の参考にしていただくため,この研究結果を文部科学省にお届けしました。

理科カリキュラムの研究結果の提案

総括提案

領域別提案

カリキュラム提案

理科カリキュラム研究委員会 委員名簿(PDF:140KB)

  • 小学校理科のカリキュラムは,各学年を現行学習指導要領と同様のA領域とB領域に分け,A領域は物理→化学,B領域は生物→地学の順に示している。この順序で指導することを意味するものではない。
  • 中学校理科のカリキュラムは,学年別に,おおむね物理→化学→生物→地学の順に示している。この順序で指導することを意味するものではない。
  • 高等学校理科のカリキュラムは,各科目を必修と選択に分けて示している。
  • 小・中・高とも,備考欄には新たに扱う内容や扱う程度について記載している。
  • 「小・中・高を通した新しい○○カリキュラムの構造」で示した「新規内容」(赤字),「学年移動」(青字),「一部変更」(黒の太字)の詳細については,校種別の各カリキュラムの対応箇所をご覧いただきたい。なお,この資料の柱分けは,現行学習指導要領をもとに,一部改変している。

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色の見え方 色覚特性に配慮した教材の選び方